書評:できるリーダーは、「これ」しかやらない[聞き方・話し方編] メンバーが自ら動き出す「30の質問」
おすすめ理由
- 各章に会話形式の例題と一言の纏めが付いているため、実際の使い方がわかりやすい。
- 上司が部下と接する際の注意事項や実例が豊富で、部下を持った人なら共感できる部分が必ずある。
- 部下を持ったことがない人でも、上司の言動でイライラしたり、引っ掛かりがある部分が共感できるはずです。
- 仕事上のコミュニケーションについて学べる一冊です。
ポイント
- 嫌われる上司の質問
- 試す質問をして自分の持論を押し付ける方法は、一番嫌われる質問の仕方です。
- 例:上司「どの方法がいいと思う?」部下「この方法です」上司の持論「誰かに任せれば?」
- 「〇〇って知ってる?」なども嫌われる一例です。
- 魔法の質問
- 話が続かない人ほどやりがちなのは「的当て質問」です。
- 聞き役に徹しても盛り上がらないのは、質問の仕方が問題です。
- 多くの人が「的当て質問」をしています。
- 話が盛り上がる上司
- 部下との面談がぎくしゃくする上司は、自分が聞きたいことから尋ねます。
- 盛り上がる上司は、「答えやすい質問」から入ります。
- 答えやすい質問、答えにくい質問
- 意識すべきポイント:「時系列」「コトとココロ」「抽象と具体」
- 時系列:
- 答えやすい:現在と過去(経験している)
- 答えにくい:未来(未知は答えにくい)
- コト(事実)とココロ(考えや想い):
- 答えやすい:「コト(事実)」
- 答えにくい:「ココロ(考えや想い)」(正解がないため)
- 抽象と具体:
- 抽象から入り、具体に進むほうが答えやすいです。
- 自然な会話の流れ
- 今のこと、過去のこと、未来のことの順に質問をしていくと、自然な会話が生まれます。
- 他のポイント
- 相槌:「そうだよね」など
- 遠慮せず配慮する:部下に声掛けする際に相手の忙しさに配慮しましょう。
- as ifクエスション:固く閉ざした部下の心の扉を開ける
- 前向きにさせる質問:部下の無理ですという対応を変える方法
この本は忙しい管理職にもお勧めです。